学者の愛したコレクション
―ピーター・モースと楢ア宗重―
すみだ北斎美術館へ行きました。
プレス内覧会に参加しました。
特別な許可を得て撮影しています。
北斎の研究者であり、北斎作品の収集家であったピーター・モース。
ピーター・モースコレクションは約600点に及び、欧米における北斎の個人収集としては最高・最大の内容といわれています。その中から95点の作品が展示されています。
葛飾北斎
神田明神休茶屋
にぎやかで楽しげ。華やかだ。笑い声やおしゃべりの声が聞こえてきそう。茶屋の戸や左側に流れる川に空摺が使われている。
葛飾北斎
諸国名橋奇覧
かうつけ佐野ふなはしの古づ
古づというのは古図のことで、当時すでに存在していなかった船橋を描いていること示しています。北斎の想像の風景です。
雪の白さと川の深い藍色の対比が美しい。笠や合羽を身に着けた通行人を、橋の遠く、真ん中、と配置しており、手前の馬に乗った旅人がゆったり動いて感じる。
葛飾北斎
冨岳三十六景 武州玉川
藍色が美しい。川面の波が空摺で表現されている。
波の青い線が段々と空摺にかわっていく。なんて繊細なんだろう。
本図は空摺がくっきりして質が高い作品。初摺か初摺にきわめて近いものと考えられるそうだ。
葛飾北斎
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